2025年に出会った曲の中で、これは特にすごいぞと感じた曲についてつらつらと感想を並べていく。
01:LEMON MELON COOKIE
▶MV
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
Music by. TAK
TAK氏による初音ミクオリジナル楽曲。
YouTube Shortsやリール動画等でサビ8小節部分を用いた縦型動画が多く投稿されたが、この曲の魅力はフル尺にあるのでもしサビしか知らない読者がいた場合は今すぐ上の再生ボタンを押していただきたい。
この曲は休符の使い方が非常に印象的。静と動の切り分けがあまりにも巧みであり、リリースを絞ったパーツを多く用いることで楽曲の聴き心地やスピード感をより良い体験として昇華できるように制作されている(ように感じるが、こっちが勝手にそう思ってるだけで実際にそうかは定かではない)。
02:イーリャンサンキュー
▶MV
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
作詞・作曲・編曲:出口遼
歌唱:中野有香(CV:下地紫野)、久川凪(CV:立花日菜)、三村かな子(CV:大坪由佳)、大和亜季(CV:村中知)、前川みく(CV:高森奈津美)
スマートフォンアプリ「アイドルマスターシンデレラガールズ」内1月イベント「LIVE Groove Dance burst」の楽曲。
「カンフージャパニーズフュージョンシティポップ」という作曲者の出口氏によるジャンル設定の通り、日本人が思い浮かべる中華的楽曲のイメージを織り込みつつも、ドラムの則竹裕之氏(T-SQUARE)、ギターの増崎孝司のサウンドも相まって上質なフュージョンとしてバッチリ仕上がっている。めっちゃくちゃにT-SQUAREサウンドで笑顔。ベースとギターを大分ウェットな音色で置きつつ、対照にドラムとピアノをマット寄りな味付けにすることで楽曲全体のボヤケた印象をキュッと引き締められているように思える。サビ前のユニゾンも言うまでもなく神。
イーリャンサンキューのフル尺、増崎さんのぶっ壊れギターソロ聴けるからまじ聴いてほしい。中間の則竹さんのスーパープレイもホントやばい。ベースはまあ、自分頑張った。何度でも言うけどシンデレラに増崎孝司と則竹裕之参戦です。 https://t.co/YdBOgIw6aa
— 出口遼 (@deguchi0220) 2025年1月30日
03:にじいろ☆ルミエール
▶MV(Short)
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会/NIJIGAKU Monthly Songs♪ 4月度シングル楽曲。
エイプリルフールに公開されたこともあり、かなりトンチキマシマシでコッキャンを想起させるカオスな映像から加速度的にクオリティが上がっていくMVの構成には思わず感嘆してしまう。
1:19や2:48等で見られるサビ2回し目3小節目からの進行が1回し目の同箇所と異なるような近年のトレンドも抑えており、こうしたニーズにガチッとハマるチバニャン氏の作曲能力には脱帽。
04:ウィークエンドロール
▶MV(楽曲は0:44から)
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
作詞 : 山崎真吾、halca
作曲・編曲 : 山崎真吾
TVアニメ「mono」EDテーマ楽曲。
OPテーマのメニメリ・メモリーズ!も間違いなく素晴らしい楽曲ではあるが、今回はこちらを取り上げたい。
山崎氏といえばシンデレラのゼッケンやサイキック!ぱーりーないと☆等でお馴染みであるが、かなりハイテンポかつ底抜けに明るい元気3000%といった塩梅の曲調が多く、こういったアコースティックメインのミドルテンポ楽曲はなかなか珍しい印象。
サビのシンコペーションを多用した独特のグルーヴ感で「らしさ」を出しつつ、halca氏の伸びやかな歌唱が心地よい。山崎氏としても新境地であるこの手の楽曲は個人的にいくらでも聴いていたいので、日常系アニメの楽曲製作は山崎氏にどんどん回していただければ、と日々望むばかりである(どの立場の人?)
05:火星人
▶MV
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
作詞作曲、編曲(Words and Music): n-buna
Vocal:suis
アニメ「小市民シリーズ」2期OPテーマ楽曲。
個人的にヨルシカに対する評価を大きく変えた1曲。今回取り上げた楽曲の中では一番聴いてて楽しい楽曲となった。
全体的に終始シャレオツなジャジー感を醸し出しつつ、要所要所で愉快なギミックを隠し持つ。個人的にはBメロ(特に0:46から)ギターのCdim7からサビ前ラスト1音だけ半音下げてC#m7に着地するこの流れが本当に素晴らしい。ゲチでありえなさすぎる。美しさのあまり両手を上げて喜ばずにはいられない。
2番Bメロ(1:46)のピアノやサビに向かって下っていくベースも語り草であるが、ラスサビ直前(2:52)だけ突如裏切って3/4になる変拍子も味わい深い。
でも一番好きなのはアウトロ(3:32)の「だったらいい(11.5拍分の休符)のに」。何を考えて生きてたらこんなおもろいギミック思いつくんですか?
06:What is my LIFE?
▶MV
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
作詞:畑 亜貴
作曲・編曲:光増ハジメ (FirstCall)
『イキヅライブ! LOVELIVE! BLUEBIRD』より、スクールアイドルグループ「いきづらい部!」の1stシングル楽曲。
同年8月に公開されたヒミツミチもかなり秀逸な楽曲ではあるが、今回は1stシングルを取り上げることとする。
過去のラブライブシリーズと比較してもコーラスの解像感……という言い方が正しいかは不明であるが、広がりや厚みがかなり良いものになっている印象。
余談だが、LOVELIVE! BLUEBIRDのBLUEBIRD部分が何なのかはキャスト陣にも明かされていないらしい。
07:雨上がりのアイリス
▶MV
スマートフォンアプリ「学園アイドルマスター」内シーズンイベント「バレンタイン協奏曲」の楽曲。
学マスからはハッピーミルフィーユ/36℃ U・B・Uとかなり悩んだが、今年はやはり本楽曲が相応しいのでは、と考え選出。
同氏のM@STERPIECEのエッセンスを大いに含みつつ、より現代的かつ透明感のあるサウンドでまとめ上げられている。M@STERPIECEの「ゴール」を感じさせるイメージよりも、歌唱者3名の成長途中で等身大な歌詞や歌い上げが、この楽曲に対し前向きな「チェックポイント」的印象を深めているように思えた。
Bメロ(1:43)の「意味があることにしよう」、このブログを開いた人全員例外無く好きだという確信すらあるが、いかがだろうか。
08:Re:何度目かのはじめまして
▶MV(Short)
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
歌:紫咲ほたる
作詞:石川泰
作編曲:山口たこ
PC用成人向けソフト「何度目かのはじめまして」 オープニング楽曲。
この楽曲は展開の多さが特徴で、1番/2番で全く別(何なら1.5~2曲分の作曲カロリーがありそうとすら感じる)と言ってしまえる程のギミック量に圧倒される。この曲の最骨頂はコーラスやオブリガードで、特に2番Aメロ(1:37)の「繰り返すたび(求め合うたび)」等は最たる例である。上記埋め込みプレイヤーはMV尺につき、ぜひ配信でフル尺を堪能していただきたい。
09:JANE DOE
▶MV
▶楽曲クレジット
作詞:米津玄師
作曲:米津玄師
編曲:米津玄師・Yaffle
劇場版「チェンソーマン レゼ篇」EDテーマ楽曲。3/4拍子 最高 3/4拍子 最高 イェイイェイ
編曲に藤井風楽曲でお馴染みのYaffle氏もクレジットされており、間奏の特徴的なシンセがそれを物語っている。
情動的に歌い上げる米津氏と諦観的に表現する宇多田氏の対比が美しく、最後には冒頭のカットに戻るMVの構成も良い。宇多田氏のアドリブに含まれるハミングがとにかく温かく、0:13や2:53、3:37のいずれも聴き心地が良い。
この曲で特に好きなパートは2番Aメロである。1:47の「傷跡」で(米津氏パートの)最高音まで駆け上がってから1:49で一気に下るわけだが、ここの「犬のように」の音階が聴いてて楽しすぎる。どんな人生送ったらこんなメロを思いつくのか不思議でならない。
10:古今東西塊道中
▶MV(Short)
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
歌:朝倉さや
作詞・作曲・編曲:瀬尾祥太郎(MONACA)
Vocal Recording Engineer
野田隆之(StarJam Corporation)
Mixing Engineer
高須寛光(VICTOR STUDIO)
Assistant Engineer
越光涼太(VICTOR STUDIO)
Electric Guitar / Accoustic Guitar
堀崎 翔
All Other Instruments & Programming
瀬尾祥太郎(MONACA)
Recording Studio
STAR JAM ROOM
MONACA STUDIO
Mixing Studio
VICTOR STUDIO
Nintendo Switch™/PlayStation®5/Xbox Series X|S/STEAM®向けゲーム「ワンス・アポン・ア・塊魂」 収録楽曲。
ディスコファンクに山形民謡を悪魔合体させたお祭り騒ぎの闇鍋をまとめ上げる手腕に脱帽。
この高難度楽曲を歌い上げる朝倉さや氏も民謡民舞少年少女全国大会で2度優勝を掴んでいるとのことで、実力は折り紙付き。
イントロやサビのコーラスにも最上川舟唄から「エンヤコラマガセ」の囃子詞が引用されており、楽曲の世界観にリアリティが付与されている。
番外編①: 味噌汁とバター
▶MV
▶楽曲クレジット(動画概要欄より引用)
Music & Lyric:汐れいら
Arrange:nobuaki tanaka
TVアニメ『日々は過ぎれど飯うまし』EDテーマ楽曲。
今年の楽曲かと思いきや、なんと2023年リリースとのことで驚き。
ひびめしアニメスタッフ陣がどうやってこの楽曲を掘り当てたのか本当に知りたい。
番外編②: 【一般男性】超モテ部屋アイテム(すきっ!×炎のキン肉マン)
(サブスクなし)
▶MV
(MUSCLE!でハイネケンを呷るのほんと好き)
超ときめき♡宣伝部「すきっ!〜超ver〜」と アニメ「キン肉マン」OPテーマ「炎のキン肉マン」のマッシュアップshort動画。
ぴよひこ氏のマッシュアップはこのブログでも一度取り上げているが、実に2年振りの新作となる。この異次元極まりない奇天烈な選曲と類まれな調和が魅力であり、この熱い感情を再び呼び起こしてくれたぴよひこ氏には感謝してもしきれない。




